プロのつぶやき

    週間コーヒーコラム201

【コスタリカ・ラローサ】&【ケニア・キリニャガ】

今週は慎重に慎重にサンプルローストを繰り返しました。片づけが終わり、夕食をとってから・・・再び店に降りていきました。特に【コスタリカ・ラローサ】は69キロ1袋しかありませんので・・・豆のキャラクターを掴み、ロースティングポイントを決める為に、サンプルローストを何回も繰り返しました。ストップウオッチと目分量・カンで決める火力・・・後は豆面、煙、香り、音の変化を頼りに100gずつ焙いていきます。まるっきりアマチュアの方々の自家焙煎と同じですね。昔からある、モーターで網のドラムが回り、下からガス火で加熱するだけの単純なフィスコのサンプルロースターです。これが結構楽しいです。家で焙煎するアマチュアの方が増えているのが分かりますね・・・楽しいですからね。えっ?それで上手に焙けるか?・・・きっちり焙けますよ。豆にどうやってカロリーを与えていくかは、5キロ10キロ焙くのも100g焙くのも一緒ですからね。

そうそう・・・それでは、今日は【コスタリカ・ラローサ】と【ケニア・キリニャガ】のご紹介です。僕はとってもご機嫌です。スペシャルティコーヒーの魅力にチャレンジしてきて・・・またまた、新しい扉を開けたようです。

【コスタリカ・ラローサ】《CROP OF GOLD》コスタリカのコンペティション&インターネットオークションで、2位になったコーヒーです。
http://www.scaa.org/index.cfm?f=auc_cr
コスタリカは数年前に使ったことがありますが・・・とっても固い豆で、深煎りにして良さが活きた記憶があります。その後出会ったコスタリカの豆は気に入ったものが無く使っていませんでした。この《コスタリカ・ラローサ》は固く締まった豆で、なかなか焙煎に苦労しそうなタイプですが・・・まず、そのキャラクターに目を見張りました。

浅めのロースティングポイントでは、ストロベリーとアーモンド・・・その後、アーモンドが隠し味になってストロベリーの甘さが印象的になってきます・・・さらに深く焙くと、チョコレートが前面に出てきます。
僕は『甘く、ストロベリー』そんな良さが伝わるように仕上げようと思い・・・ロースティングポイントを探りました。コーヒーでストロベリー?ちょっと驚きですね、ピンとこないですよね。しかし、おだやかで甘く心地よい酸と香りがストロベリーに繋がってくるんです。そして、アーモンドが隠し味で活躍してますので、とっても爽やかな印象が魅力になっています。コーヒーの新しい扉を開けた気分です。

【コスタリカ・ラローサ】(中煎り)

1400円/250gパック
(69キロ限定、200パック位ですね)

【ケニア・キリニャガ】がコスタリカと同時発売です。ケニアのスペシャルティコーヒーは、2年前の『ケニア・ンディミ』(プロのつぶやき96)でそのシトラスの魅力をご紹介し、更に昨年は『こんな!ケニア』(プロのつぶやき143)で進化したケニアのクオリティを堪能しました。個人的には、今年春にボストンを訪れた時「コパカフェ」でのケニアは、「こんな!ケニア」にアシディティの繊細さ、マウスフィールの豊かさを加えた凄さに圧倒されました。そのような経験を繰り返し、我々は、ケニアの可能性を追い求めて・・・ダイレクトインポートにチャレンジしました。その結果の大満足なケニアです、2ロットありますが・・・まずはこの《キリニャガ》からいきましょう。

ケニアのトップクオリティですから・・・クリーンカップの素晴らしさ、明るく輝くアシディティの質の素晴らしさは勿論ですが・・・このキリニャガには、味わい・香りともにゆるぎない安定性とマウスフィールボディの豊かさが今までに無い良さだと思います。フレーバーはスィートオレンジで、その甘さとアシディティの魅力のバランスがぴったり合ったロースティングポイントを狙いました。

【ケニア・キリニャガ】(中煎り)

2100円/500gパック
1400円/250gパック
(60キロ×2袋限定)

そして、この《コーヒーってフルーツなんだ!》そんな魅力を存分に楽しんで頂けるように、急きょセットを企画しました。

【トレジャーズセット】(100セット限定)
(《コスタリカ・ラローサ》《ケニア・キリニャガ》各250gパック)
2100円

どうですか、みなさん。コスタリカ、ケニア共に・・・爽やか滑らかで円やかな中煎りの良さと、キャラクターの違うフレーバーを比べ楽しめると思います。ふたつを比べると・・・フレーバー、キャラクターの違いは勿論ですが、《コスタリカ》は、おだやかな甘さが心地よいと思います。《ケニア》は、コク・ボディの豊かさの魅力が伝わってくると思います。(《トレジャーズセット》は、これは【トレジャー・コーヒー】だ!と唸った時に、イレギュラーで「《旬・瞬》カフェCセット」の仲間として企画しようと思っています)

夏にさよならすると・・・《旬・瞬》さかもとこーひーには(夏前からかな?)オークションコーヒー、ダイレクトインポートコーヒーと、どんどんやってきます。恵まれた環境になってきました。みなさんのご贔屓のお陰です、ありがとうございます。

《ニコニコほのぼのワクワクな、
  《旬・瞬》珈琲をお届けしています♪》

2003年8月30日 坂本・コーヒーってフルーツなんだ!・孝文

 

 
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